栄養素

九州地方と青汁

青汁と言えば、苦い、おいしくない、健康に良いなどのイメージがあるかと思います。
九州地方と青汁といってピンと来る人は九州地方の人以外では、どれくらいの人がいるでしょうか。
実は九州地方と青汁には深い関係があったのです。

青汁の発祥の地ともいえるのが、実は九州地方だったのです。
九州地方だけで飲まれていた地方食が青汁でした。
独特な味わいと、苦みや、青臭さが原因で、一部にしか飲まれていなかったのです。

しかし、テレビで罰ゲームとして使用されたことによって、全国に認知度が広まりました。
テレビコマーシャルも、九州地方だけだったものが、一気に全国放送されたのです。
その後の健康ブームの波もうけ、全国的に知られるようになりました。

もともと九州地方で飲まれていただけあって、原材料のメインでもあるケールも九州地方で多く栽培されています。
温暖な気候と、土壌が、原料となる野菜の栽培に適していることから、九州地方の野菜は、現在も多数利用されています。

また、こだわりを持つ農家も多く、農薬や、化学肥料を使わずに作った野菜を使用しているものも存在します。
今では、飲みにくいイメージを払拭すべく、はちみつを加えて甘みがあるものや、豆乳と混ぜて飲んだり、様々な料理に使えるような工夫も提案しています。
九州地方産という事が、ブランドとなって安心感を与えている部分も多々あります。

九州地方のみの地方食だったものが、今や全国区の国民食になっています。
全国に広がったことで、一番のネックとなっていた味の改良をしたり、青汁の形状を変えたりと様々な努力や、工夫を重ねて行きました。
健康志向を高めたものを開発したことも、九州地方から全国へと羽ばたく結果をもたらしたとも言えるでしょう。
また、これからも健康的な生活を送るためには、必要な補助食品の一つとなっていくことでしょう。
このように九州地方と青汁には、歴史的にも、生産上でも、深い関わり合いがあったのです。